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とりあえず悲惨な状態のボクサーパンツを脱ぎ、洗面所に立った。
鏡を見ると全裸で下着を洗うなんとも情けない姿が映っていた。
あれ以来、相川は少しだけ打ち解けた様子で話してくれるようになった。
ただのクラスメイトから友達に昇格……とまではいかないが、少なくとも信頼してくれているらしい。
俺が相川に抱いているのはたぶん恋愛感情ではない。
古典限定で追試や補習によく引っ掛かったせいで、去年から司書室の市野のところへ行く機会が多く、何度かカウンターで当番をする相川を見かけていた。
クラスが一緒になるまでは名前も知らない図書委員だったが、たまに話しかけたときのきょとんとした表情がなんとなく気に入っていた。
話しかけるといっても市野が不在だったとき行方を聞く程度だ。
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