episode158 イ・ソンジュ邸の魔法使い ①

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「ありがとう」 薄暗い屋敷の離れ。 不安げな和樹の手の引き 一歩中へ足を踏み入れれば――。 内装はまるきり チャイナタウンでよく見る 妖しい占い館のようだった。 「やあ、お待ちしてました」 声のする方を見れば。 赤いライトの下 伝統的な韓服に身を包んだシウォンの姿があった。 「君ひとり?」 「ごめんなさい。兄はいつも遅れてくるので」 聞けば準備に時間がかかるんだと オレンジ色の髪した少年は意味心に微笑んだ。
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