episode158 イ・ソンジュ邸の魔法使い ①
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初対面からこんな展開 頭が痛い。 それでももちろん そこへ乗り込むしかなす術はなくて――。 「確かめる必要はないよ。彼は正真正銘僕の義弟だ」 すでに開いてるドアを ノックする。 僕を見てベッドに飛び上ったトキが 一声、ニャウンと鳴いた。 他人には滅多に気づかれないが 自分では分かる。 「初めまして――九条敬です」 僕の声は思いのほか苛立って尖っていた。
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