episode158 イ・ソンジュ邸の魔法使い ①

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ようやく兄弟がそろって 僕らの向かいに座ると。 盃が満たされ 使用人たちは深々とお辞儀して去って行った。 「まずは乾杯を」 扉が閉じられると ここは完全な密室――。 「これがいい出会いになるように」 ジュンが杯を持ち上げると言った。 赤いライトに照らされた 兄弟の神秘的な目元。 「本当に彼を治せるか……?」 そして何より隣席の沈黙が僕を促した。 「……君たちは本当に魔法が使えるの?」
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