第1章

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僕の目は昔からおかしい。 色がちゃんとした色に見えないのだ。 小さい頃に様々な医者に見てもらったのだが前例がなく、治療方法もないらしい。 バナナが黄色だって事も僕にはわからない。 だって僕のなかじゃバナナは赤色だから。 もちろんリンゴが赤色だなんてこともしらない。 僕には真っ青な奇妙なものにしかかみえない。 こんな僕だから学校でも苛められ、友達なんていなかった。 友達と町に遊びにいったり、海でBBQなんてまったくしたことない。 一度海に行った時はびっくりした。 だって全部が真っ赤だったのだもん。 テレビでは青い海っていってたのに。 そうこうして今はもう高校生。 例え遊ぶ相手がいなくても、いやいないほうが僕はゲームにのめり込んでいた。 それゆえ、ゲームを買うためにはお金がひつようだ。 そのためにはバイトをしなければいけない。 しかし僕はこんな病気を持っているからバイト先もあまり見つからなかった。 そんななか唯一できそうだったのがプールの監視員。
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