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「最後に中山朱雀先輩なんだけど…
ぶっちゃけ今年の始め(新学期最初の
全校集会の時)に言ってたんだって。
『私に勝てる人は絶対居ません』って
『今までも居なかったし、
これからも居ないでしょう』と
高らかに宣言した…とか聞いたよ…」
「もはや何者とかいう以前の問題
じゃねーかよ。無敵の人じゃねーかよ」
半分くらい聞いて損した気分になった。
聞かなければ良かったような気にすら
なったかもしれなかった。
「…というのが、僕の集めた四天王の
情報なんだけど、役に立った?」
グゥらしからぬぐらい弱気になって
いるようにも見えた。
「あぁ、役に立ったな!
なんとしてでも生屠会四天王とやらの
<タレント>の謎を暴いてぶっ倒して
やろうと思うきっかけになったな!」
せっかくこんな面白い事に誘ってくれた
グゥを鼓舞して、僕自信も鼓舞するように
空元気かもしれないが、やる気を出した。
「じゃ、この情報を腐れ縁どもに
伝えないとな!」
「うん!」
この時のグゥの眼はいつも以上に
キラキラと輝いているように見えた。
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