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…だんだんと村の住人達との歯車が狂って来た…
サキ「…ちょっとケイ?何言ってるの?」
ケイ「…俺は自由にこの村で過ごしたい…規則で縛ったら自由が無くなる気がして…
もう、昔のようにやれないのかな?…」
サキ「…今はもう、村は大きくなっている…住人も増えた、だから必要最低限の規則は必要なのよ?だから解って?ケイはこの村には必要なのよ、ケイを慕ってくれてる人もいっぱい居るじゃ無い?…だから考え直して…お願い…」
ケイ「…少し考えさせてくれ…」
そう言ってケイは村長の家を出て行った…
ママン「…今日もお客さん少ないわねぇ…?」
レグ「…そうですね?」
カラ~ン♪(戸の開く音)
ママン「…あらぁ♪抜、いらっしゃい…元気無いわね?何かあったの?」
抜「…いや…ビールちょうだいママン…」
カラ~ン♪(戸の開く音)
ママン「…あらぁ、リートにジェム♪いらっしゃい」
リート「ママン♪来たぞ♪
…ん?抜、暗いね?」
ジェム「そうねぇ、何かあったの?」
ママン「…さぁ?何も話してくれないのよ」
リート「抜、暗いんだよ!」
バキ!!
リートが抜に蹴りを入れた。
抜「ゲフッ!…痛~ぇ!
…何すんだよ?リート…」
ジェム「…俺も蹴る…」
ドガッ!
抜「ギャー!」
レグ「…俺も…」
ペシペシペシペシ!
抜「痛て痛て痛て痛いて…!
いい加減にしろー!」
ママン「…これ!暴れちゃダメでしょ!」
レグ「…すいません(笑)」
カラ~ン♪(戸の開く音)
ママン「…あらぁ、ケイいらっしゃい」
ケイ「…賑やかだね、ビールちょうだいママン!」
ママン「はい、ビールね?ちょっと待ってね」
ケイ「…抜、ちょっと話いいか?」
抜「…よ、ケイ
どうしたの?」
ケイ「…実はしばらく村を出ようと思うんだが…」
抜「へ?…何でなの?」
ケイ「…ちょっとな、村が居心地悪く感じてな…」
抜「…村長は知ってるの?パン屋はどうするの?」
ケイ「…村長には話したよ…
パン屋はロッシに任すつもりだし…」
抜「…そうか…ケド、村を出る必要は無いんじゃ?みんなが悲しむよ?ケイは村に必要なんだし…」
ケイ「…ん…まぁ、今は考え中だからね…
…まぁ、今日は飲もうぜ、かんぱーぃ!」
抜「あぁ、かんぱーぃ♪」
そして、何事もなく夜は明けて行った。
しかし、ケイは朝早く村を出て行った…
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