第1章

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一ノ瀬 奈瑚 23歳まで、私は人生で一度も恋人が出来た事が無かった。小中高と人見知りが激しく、男子と話をする事は、ほとんど無かった。あまりにも大人しい為に女子の友人も数名程度で、中学時代には少しいじめにもあっていた。しかし少ない人数ではあるが友人が居た為、ほぼ休む事無く学生生活は終了した。 友人は少なかったがそれぞれが付き合いの長い友人ばかり、本当に心の許せる友人ばかりだった。連絡をあまり取らなくても繋がっている。そんな感じだろうか。 高校を卒業し、私は希望していた事務の仕事に就いた。人見知りが激しく自分に自信が無く話す事が苦手だったので販売や営業の仕事は希望していなかった。私は地元の小さな新聞販売店に就職をした。
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