第1章

3/5
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
私は生まれて1度もアルバイトをした事が無かった。高校2年生の年末に新聞折り込みで、近くのホームセンターの年末のみの短期アルバイトを募集していたので、冬休みの間だけアルバイトをしようと思い、親に内緒で店へ電話し、面接についてなど説明を受けた後に母親に話をした。 しかし母親はすぐに店へ電話して断ってしまった。私は一人娘で、小さい時から大切に…いや、母親は過保護なのだろう。父親とは私が年を重ねるごとに会話は減っていた。このような事もあり、私にとって就職した新聞販売店は初めての職場となった。 事務員は私ともう一人の女性の先輩のみ。その先輩も1年後には辞める予定になっていた。寿退社だ。他には男性社員が6名。そして社長家族が販売店の二階を自宅にして住んでいた。 働いて2年後、私は11歳年上の男性社員に恋をした。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!