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俺は確かに魔王を倒した。
世界の半分をお前にやろう
だが、こんな世界を望んで魔王を倒したのか?
こんな風に人間同士で殺し合いをさせる為に魔王を殺したのか?
首を軽く横に振り、今いる自分の立場を自覚しようと再び兵士の元へと戻る。
ボローニャが陥落したら、俺はもう田舎へ帰ろう。
「世界の半分とは、上手い事言ったもんだな」
苦い笑いが込み上げる。
魔王を倒すまでは、俺の世界は全て俺のものだった
今は半分だ……。
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