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「勇者様!ボローニャの陥落は間近です!」 「そうか。だが、最後まで気を抜くな」 俺たちのパーティはギリギリで魔王に勝つ事が出来た。体力も魔力も尽きかけていた俺たちは、魔王の戯言に言葉を返す余裕など無かった気がする。 そう遠くない昔の話だ。 「もう、教会で祈ったとしても、死んだ仲間は蘇らないのだからな」 魔力を全て使い果たした魔王の身体は原形を留める事すら出来ず砂のようにザラザラと崩れていった。    そして世界が変わった。
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