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「お礼は後程、春日神社に持って伺います、夜分有り難うございました」
父親は深くお辞儀をした。
「じゃあ、帰るから、明日学校で会おうね」
「おい大治、葵さんを神社まで送って行け!」
父親は息子に催促した。
「そうだね、葵さんを送って行くよ」
「大治君ありがとう」
裏庭を出て、二人は春日神社に向かい歩き出した。
途中で小川を見つけて、水槽の中の水ごと流してあげた。
「その水槽には、何が入っていたの?」
葵は答えた。
「この中には、浜田君家の古井に住み着いた、もののけが入っていたの。」
「もののけ!?」
浜田君は、全く見えない。見えない物は信じられない。
巫女さんの姿をしている、葵を尊敬した。彼女は、人間を超えた存在なんだろうか!?
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