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葵は白蛇との契りを交わした事を思い出した。
あの日母さんと神社にて・・・・
葵は座った姿勢で神殿を見詰めている。
母さんは葵と白蛇に向かい対峙する。
「汝と葵の契りを結ぶ、葵が18歳に成るまで何が有っても守護する事を約束しなさい、また葵も18歳に成るまで必ず清い身体で要ると誓いなさい。」
葵は戸惑ったが、家の家訓でも有り、逆らうとお父さんに勘当されてしまう。
「はい、誓います」と告げた。
「もしも、葵に彼氏が出来て契りを破りそうに成ったら、白蛇は彼氏の大事な部位を食い破るだろう、その後葵の清い身体を奪う事を忘れるでないぞ!」
お母さんは、何かに取り付かれた様に話をした。
すると白蛇は、身体を更に大きく、太く成って葵の身体を取り巻いた。
白蛇は葵の顔の横に頭をもたげて頷いた。
「さあ、此で契りは完了しました、此より後白蛇は葵を如何なる場合でも守って挙げます、去れど契りの約束を忘れない事!」
葵は震えながら、白蛇の顔を見つめた。
母はやっと、安心できて床に腰を降ろした。
此で葵は白蛇に守護して貰える筈だ、外で何が有っても大丈夫!
葵は白蛇を見てると、ふっと消え去った。
「あれ、白蛇は何処に行ったの?」
母は教えた。
「葵の中に居ますよ、不意に何か起きたときには必ず助けに現れます」
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