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私は、外部的な肩書きは一流大学の2年生になっていたが、その実、あと4年間学生をやることになった中身のない空の大学生だった。語学はテストを受けていないので全て落としてしまったので未済クラスというのでやっつけた。とにかく1年を棒に振ったので授業だけは出るようにした。出席日数不足で不可なんて悔やんでも悔やみきれない。相変わらず、大学内では孤立していて、今の言葉で言えば「ぼっち」状態だった。語学未済クラスの中に何人か知った顔を作ったが単発に終わった。
たまたま未済クラスの中で、付属上がりの人と知り合い、野球サークルに誘われた。同じ頃、高3年の夏に一緒に長野県の学生村で勉強した友達が1浪後、教育学部に入学していて、偶然キャンパス内でばったり会った。
そいつもなにか体を使うサークルを探していて、渡りに船と、そいつと一緒に付属上がりの人の属する野球サークルの練習試合に一度参加した。12月頃納会にも参加して、いい感じだったし。3年に上がる前に春合宿にも誘われたが
「国家公務員試験を受けるので」かっこつけてまたしても辞めてしまった。
ああ、私は大学に入ってから、何とサークルを3つも辞めてしまっているのだ。
だから大学内での思い出というのがほとんどないのだ。山のサークルを続けていればもっと濃密な学生生活を送れていたかもしれない。ヨットをやめなければ新しい生活が開けたかもしれない。
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