5 総合案内所

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すると、 「――あ」 鈴音が小さな声を出して、顔をあげた。 そして夏樹に、 「秋哉くんと冬依くん」 遊園地側からやってきたふたりの姿を教える。 夏樹は鈴音に、 「自然に立って、あっちからふたりの姿を隠してくれ。ラインする」 命じて、すばやく、 『来るな、その場待機』 指示を送る。 その時、ふっと夏樹の顔に影がかかった。 「はぁ?」 と思う間もなく、鈴音の腕が夏樹の頭に回される。 ちょうど頭を抱きしめられるような格好だ。
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