最終章

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私達の横ではシーツがたくさん干されていた。 六甲山を背にしているので、海の方が見えていた。 真上の青空から水平線に向かってだんだんとその色は淡くなっている。 山側は青空と緑がくっきりとしてきれいなんだけど、今は目の前が開けている方がよかった。 しばらく、そのベンチの暖かさを二人で感じるように黙ったまま座っていた。 その雰囲気に、またにしようかと思った時だった。
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