465人が本棚に入れています
本棚に追加
「美緒さん」
「はい」
「美緒さんには他に大切な人がいますよね?」
「え?」
私は驚いて、少し固まってしまった。
それは肯定しているのと同じだった。
「そうじゃないかと思って、私はあのコトを言うつもりじゃなかったということです」
「なんで、分かったんですか?」
「見ていれば分かりますよ」
篠田さんは、苦笑した。
「そう、ですよね……」
私は諦めた。
私を見続けている篠田さんに、隠し事はきっと無理。
私は彼に悟のことを全て話した。
最初のコメントを投稿しよう!