第2章

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家に帰り着くと、好江さんが何か食事はいらないかと聞いてきたけど、本当に食べたばかりでお腹は空いてなかったので首を振った。 彼女が部屋に戻っていく後ろ姿を見ながら、私は階段を上った。 自分の部屋に入ると、コートを脱いで机に座った。 引き出しからノートを取り出すと、まずは覚え書きの方のノートへ、今日聞いたことを思いつくままに書いた。 後で、もう一つのノートにまとめるのだから、時系列はどうでもよかった。 とにかく、聞いた話を一つも取りこぼさないようにしようと思って書き綴った。 それを書き終わって、ノートを閉じると、もう一つのノート「私と二人の物語」を取り出した。 こちらには、既に始まったこれからの物語、昨日と今日の出来事を書いた。 ただ、書き始めはノートの半分辺りからにした。 その前は2年前の物語1年分用。 これからのことも、同じくらいで足りると思った。
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