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その翌日から、二日続けて悟の家に行った。
急ぎたくはなかったけど、私自身、時間が余っていた。
そして、悟は、あの絵の続きを描き始めた。
「美緒……」
悟は私を少し抗議気味に見た。
「はい?」
私は真面目に答えたつもりだったが、
「美、緒……」
悟はその顔をやめなかった。
「……ぷっ」
「ほらぁ~じっとしててよ」
「じ、じっとしてるよ。……ぷっ、くっくっく……」
「もう~」
私が笑いを押さえられずに吹き出すと、悟が口を尖らせた。
でも……
「ぷっ!!あっははは!」
彼も堪えきれずに吹き出すと、笑った。
「もう~、何がおかしいんだよ」
「わ、わかんない!あっははは!」
もう二人とも訳も分からず大笑いをしていた。
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