120人が本棚に入れています
本棚に追加
でも鈴音にだけは早漏のレッテルを貼られるわけにはいかない。
焦らしに焦らしたお陰で、前半だけの虚仮威し、本番は秒速だったと、後でがっかりされても困るのだ。
ボーイズビーアンビシャスを繰り返しながら、鈴音が痛がらないことを幸い、春一はまた鈴音の探索を始める。
感じる場所、ポイントを今度は春一自身を使って探っていく。
「春さん、春、さん……」
鈴音は他に言葉を見つけられないと、ただ春一の名前をあえかな声で呼び続ける。
その腰にくる響きがたまらない。
苦しそうでもあり、でも幸せそうでもあり。
こんなとき、春一はこれまでの経験値に少しだけ感謝する。
強烈な奔流の中にぶち込まれて戸惑う女性を、苦しんでいるのか悦んでいるのか、見分けることが出来る。
今の鈴音は、しとどに泣いているが手加減無用。
――本当にそうか?
軽く揺らしてやれば、愉悦の悲鳴をあげた。
最初のコメントを投稿しよう!