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ピクンと鈴音の体が反応するのがわかる。
そして思った通り、鈴音の体は柔らかい。
どこもかしこも柔らかくて、乱暴にすればすぐに壊れてしまいそうだ。
上着の裾から手を入れて華奢な脇腹に手をやれば、せっかくの柔らかい体を鈴音はキュッと縮めてしまう。
このまま進めてもいいけれど、ほんの少しでも鈴音を怯えさせるようなマネはしたくないと、春一は未練を残しながら一度手を引き抜き、体を起こして、鈴音の脇に座りなおした。
さっきからはぐらかされてばかりで、キョトンとする鈴音に手を貸して起き上がらせる。
それから勢いよく自分のシャツを脱いだ。
男の裸なんかそう珍しいものではないのに、鈴音は目を剥いて凝視している。
春一は笑いながら鈴音の手を取り、自分の胸に導いてやった。
「ほら」
春一の心臓が、体の内側から突き破りそうに暴れているのがわかるはずだ。
ずっと春一の耳の奥でも激しく鳴っている。
「俺も緊張してる」
本当は鈴音が欲しくて、鈴音の体を求めて暴れているだけだが、そんなこと鈴音には教えなくていい。
だからあえて、
「鈴音と一緒だろ」
と言ってやる。
コクンとうなずく鈴音を待ってから、優しく服を脱がせた。
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