第1章

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 この時、風呂場に現れたグロテスクな物体。それはムカデ。それもかなり大きいやつでした。  「ムカデくらい」と思う人もいるかもしれませんが、こっちは裸で無防備。刺されたらひとたまりもありません。  さらに言えば、あの毒々しい醜悪な姿。見ただけで寒気がします。  これが、私が子供の頃の恐怖体験です。  まあ、田舎ならではの話ですね。  家の中に虫が入り込むなんてのはよくある話で、これがカナブンとか昆虫系なら平気だったんですけどね。  今では笑い話ですが、当時の私には恐怖そのものでした。  お風呂に入っているとき周りを見てみてください。恐ろしい珍客はいませんか? ――おしまい
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