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「佐藤さん、お昼どうぞ行ってきてください」
「ありがとうございます。では、行って参ります」
・・・うん。
だけど、「別に、指示されなくても、様子をみて、お昼に勝手に行きますよ~」
なんて。
実は、そんなことを少し思うけれど、ま、いいわね。
彼女は、あの命令をすることで、きっと、自分の午後を奮い立たせているのだわね。
さてと、お弁当。
ん、その前にメール。
あ、お母さんだ。
「今日は何時頃帰ってくるの?
お夕飯はいるの?
牛乳買ってきて。
あ、お父さん、今日は一緒に食べるって。旅行から帰ってきたわよ」
・・・・。
も~。なんの脈略もない文章・・・。
わかっています。
皆で一緒に食べたいんでしょ。
でも・・・どうしようかな。
だって、ヒプノセラピーに行こうかと思っているから。
「仕事の先輩に確認して、何時に帰れそうか、後で連絡します」
送信っと。
そう。
私はいい子ちゃん。
特に、トラブルになるようなことを言ったり、逆らったりするようなことはしない。
そういえば・・・
反抗期ってあったかしら・・・
他の人のことが、よくわからないから比べようがないけれど、
あんまりそんな時期は、なかったような気がする。
だって、
父も母も厳しいから。
そして、とにかく、清く私を育てたいって、それが伝わってくるから。
「清く」
だから、このまま40歳まで、「彼氏なし、未婚」なのかな。
・・・・。
あんまり、考えたくない。
ヒプノセラピー、予約できる時間で行ってこよう。
でも、あ、その前に返信しておこう。
ちょっと、早すぎるかな・・・ま、いいわね。
「お母さん、先輩に聞いたら、今日は遅くなりそうですって。
だから、先に食べていてね。夜10時くらいに家で食べるから、私の分もよろしく。牛乳は買って帰るね。お父さんに、お帰りなさいといっておいてね」
よし。これでとりあえず、親2人、納得。
ま、まずはお弁当を食べましょう。
で、そうそう。
鈴木課長のお茶も、入れておこうっと。

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