第1章

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山部二曹が特命でたびたび不在にするので俺は小隊陸曹の指示を受けることが多くなる。 でも、あの戦い以来自衛隊は多くの隊員がPTSDにかかっているので通常業務もそれなりに暇なのだ。 そんなおりに西巻に会いに行った山部さんが何者かに襲われたことを佐東から聞いた。 中川さんの死の真相を暴かれたくない何者かが存在すると言うことなのか。 かくゆう俺もここ数日何者かに監視されているようだ、ようだと言うのはその者?の気配の消しかたが巧妙で俺にも確たる自信が持てないからだ。 「休暇を取る?構わないが、急にどうした?いつもなら休めと言っても休まないお前が。」 小隊長の久保山三尉にこう聞かれた時には適当に誤魔化したが、あの人をそう長く誤魔化し通すのは不可能だろう、早期にかたをつけなければ。
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