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社長「じゃあ、今日からよろしく!えーっと、まだ時間がだいぶ余ってるから、、ちょっと新入社員同士、仲良くお話でもしててくれるかな」
その言葉と同時に少し騒がしくなる会議室。
なんか馴染めそうな人がいないな
大手会社の内定が奇跡的にとれたわたしは今日からこの会社の社員。
綺麗で暮らせてしまいそうなくらいなロビーにガラス張りの各部署、カラフルでかわいい休憩室などさすが儲かっているだけあるという雰囲気だ。
まあ、仲いい人いなくてもここには働きにきただけで、別にいいんだけど。
そう思って1人で読み途中の小説を読もうとしたとき、うしろからツンツンと突かれた。
千「はい?」
振り返ると細くて背の高い体に大きな目。俗に言う美人だ。
実「わたし宇野実彩子って言うんだけど、、よかったら仲良くしたいな~なんて。」
宇野さんは遠慮がちにわたしを見た。
千「もちろん!わたしもひとりだったし、嬉しい。わたしは伊藤千晃。実彩子って呼んでもいい?」
とびっきりの笑顔をつくった。
実「じゃあ、わたしは千晃って呼ぶね!」
最初は合うと思ってなかったけど意外と実彩子と意気投合しておしゃべりが盛り上がってしまった。
同じ部署ということもあって部署に挨拶に行くまで2人でバカ笑いしてたせいか、少し周りの目が痛い。
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