Story1

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隆「………抱きしめていい?」 なにを言い出すのかと思えばこの人本当に大丈夫なのだろうか。 千「会社ですよ?なにをおっしゃってるんですか。失礼します」 隆「どこ行くの?」 腕をつかまれ急に真剣な表情で聞いてくるからすこしドキッとしちゃう。 千「トイレです。」 わたしは手を振り払うとさっさと歩いて行った。 わたしがデスクに戻ると、西島先輩の机に誰か男の人がきていてなにか打ち合わせているようだった。 昼休みまであと5分だから読み途中の小説をまた取り出して読み始めた。 真「えっ!にっしーこれ千晃ちゃんやん!」 少しなまりのあるしゃべり方できっと関西の方なんだろうということはすぐにわかった。 真「俺與真司郎!よろしくな!同じ部署だし仲良くしてや~」 笑顔で喋る與先輩もまたすごく魅力的な人だ。 與先輩と話していたらあっという間に昼休みだ。
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