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千「そんなのありえない………」
吹っ切れたはず。
自分のショートケーキの上に乗っていたいちごを他人にとられるような
水中から好きな人と友達が仲良くするのを傍観するような
言葉で表すならそんな感じ。
"恋"ではない。
真「ちあちゃーん!」
千「真ちゃんっ!」
だってほら、わたしには真ちゃんがいるもん。
奈「あら、與くん。彼女に会いにきただけなら帰ってくれる?」
奈緒ちゃんがいたずらっぽく笑うと真ちゃんは悲しそうに抗議している。
千「真ちゃん、お仕事戻らなきゃ!今日も頑張って!メールいっぱいするから」
わたしが言うと真ちゃんは満足そうに自分の部署へ帰っていった。
奈「與くん、意外と束縛したりするタイプ?」
千「えっ、わからない……」
奈「あの手のタイプには手がかかるわよ!」
奈緒ちゃんはにこりいや、にやりと笑うとわたしの隣のイスにストンと座った。
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