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エリー「託生はここで待っててくれる?」
僕はエリーさんに言われた通りに
ビルの中にあるカフェの前で立ち止まった。
タクミ「もう、13時半か。」
そういえば、僕も少しお腹がすいたかな。時間が時間でカフェの中はお客で溢れてる。
ウェイトレスが運んでいるフレンチトーストを見て余計にお腹がすいた気がした。
少しでも気を紛らわす為にビルの中を見渡した。ほんの数分が経った時、向こうから小走りで来る人物がいた。
すごく光ってる人物がまるでこっちに向かってくるような…
いや、あれは僕が祠堂に入学した時から見て来た。あの輝きは今も健在って訳なんだね。
遠目からでもその人物が誰なのかはわかるんだ。
そう、ずっと会いたくて
会いたくてたまらなかった
タクミ「ギイ!」
僕は衝動的になってギイの元へ走りだしギイの胸へ飛び込んで行った。
ギイ「おぉ、随分積極的なんだな、託生。会いに来てくれて嬉しいよ」
そう言いながらギイは僕を少し強く抱きしめてくれた。
あー、なんて僕は幸せ者なんだろうか…って僕は幸せに浸ってる場合じゃなくて!
会ったら絶対言わないとって思ってた言葉を。
タクミ「ギイ!愛してる!」
僕は胸に当ててた顔を離し
ギイの顔を見ながら言った。
すると、ギイは僕を愛おしそうに見て
ギイ「俺も、託生の事すげー愛してるよ」
ギイはそう言って僕にキスをする。
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