第1章

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いったいどうしただろう、ゆり先生。 どんどん顔がこわくなっていく。 目も、右に左にいろんなところを見たいみたい。 「ゆり先生?」 びっくりして声をだす。とりあえず名前を呼んでみた。 「ぁ、あ......、いやなんでもないのよ。大丈夫よ。」 「うん。」 「え、コウジくんがどうかしたの? いなくなったの?」 「うん、いなくなった。遊ぼうと思ったらいなかった。」 「............そ、う。」 そう言って顔をしたに向けたゆり先生は、おでこに少し汗をかいていた。 目は右左をキョロキョロしている。 「それでコウジくんはいついなくなったの?」 「わからない。僕もさっききづいたの。」 「あぁ、そうなの。」 「うん。」 先生の目には僕がうつらない。 僕の目には先生がうつる。 「わかった先生も捜してみるわ。きっとどこかで遊んでいるんだと思うけど心配だもんね。」 「うん。」 「じゃあもう帰らなきゃお母さんも心配してるわよ。」
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