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いったいどうしただろう、ゆり先生。
どんどん顔がこわくなっていく。
目も、右に左にいろんなところを見たいみたい。
「ゆり先生?」
びっくりして声をだす。とりあえず名前を呼んでみた。
「ぁ、あ......、いやなんでもないのよ。大丈夫よ。」
「うん。」
「え、コウジくんがどうかしたの? いなくなったの?」
「うん、いなくなった。遊ぼうと思ったらいなかった。」
「............そ、う。」
そう言って顔をしたに向けたゆり先生は、おでこに少し汗をかいていた。
目は右左をキョロキョロしている。
「それでコウジくんはいついなくなったの?」
「わからない。僕もさっききづいたの。」
「あぁ、そうなの。」
「うん。」
先生の目には僕がうつらない。
僕の目には先生がうつる。
「わかった先生も捜してみるわ。きっとどこかで遊んでいるんだと思うけど心配だもんね。」
「うん。」
「じゃあもう帰らなきゃお母さんも心配してるわよ。」
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