第1章 回想的な何か。

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------春。沢山の出会いと別れがある季節。 俺、明蘭学園高校の新入生 茅原 裕宇 も例に漏れず沢山の人と別れ、そして今沢山の人と出会おうとしている。 今日は入学式。式の前に教室に集まるよう受付で言われたので、教室を探す。 えーと、五階のF教室……と。 長い長い階段を登って--------一年なのになんでこんな高い階なんだよ-------ようやく無事教室に辿り着き、扉の前に立つ。 大きく深呼吸をし、緊張しつつ扉を開いた。 ガラッ 「アブラカタブラッ開けゴマッバルスッ飛べッ俺のサーチライトォォオオーッ!!……もーっなんで飛べないのよーーっっ!!!!」 ガラッピシャッ ………。 俺は何も見ていないそうだあれは幻覚なんだ幻聴なんだきっともう一度扉を開くとそこには普通の光景が広がっているはず……… ガララッ 「飛ぶのよっ!あなたなら飛べる!!飛びなさいブルーームっっ!!……あ。」 「……………………………。」 ガララッピシャッッ …………よしもう一度だ。今度こそ何もないはずだ。頑張れ俺。負けるな俺。 「ねぇ、何してるの?」 ………!!い、いつのまに……。 気がつけば目の前に可愛らしい女の子がいた。 クリッとした目に小さな鼻、整った口。ふっくらした頬は淡いピンクに色づいている。 年は10才くらいだろうか? 街に出たら誰もが振り返るような美少女…………あぁ、こんな奴がいたら誰もが振り返るだろう。そりゃあ何度も何度も。 女の子はなぜかメイド服を着、ランドセルを背負い、ゴミ袋を方からはおり、そして--------------箒に跨っていた。 「イヤ、ナニヲシテイルノデスカ?」 高校一年の春。俺、茅原裕宇それはそれは素晴らしい出会いを果たしました。 ……メイドロリータ魔法(仮)少女に(´・ω・`)
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