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入学式前、教室に入り席につき、待っていると…
「おーっす」
教師(?)が入ってきた。スーツを来てはいるが第一ボタンを開け、シャツもスカートから出ているので全体的にダラっとした印象だ。髪も無造作に下で一つにまとめてある。
「このクラスの担任、川上 真理だ。よろしくなー。まーなんだ、入学式始まるまでゆっくりしとけ。以上。あーそうだ、手元のプリント見ろ。んじゃおやすみ。」
その教師はそれだけ言うとさっさと椅子に座り、寝始め......っていやいやいや、え?
「.....あ、あの、先生……?」
「………チラ………zzz......」
あ、無視された
俺今すげー無視された
「えと……せんs……….......….......…(´・ω・`)ショボン」
俺は先生を起こすのを諦め、プリントに目を向けた。えーと.......
”一年生のLetter”
素晴らしくきらびやかに装飾された題名が目に飛び込んできた。
華やかながらもどこか上品で、これを書いた者の美的センスが見て取れる。
そして肝心の文章は-------------白紙。
「先生ーーーーーーーっ!?」
思わず立ち上がり、叫んだ。
「……んあ、なんだ?」
「なんだ?じゃないですよなんですかこのプリントッッ」
「あーすまん。ピンクの紙の方がよかったか?しかし紙をピンクにすると折角の装飾が目立たなく...............どうした」
そこで先生が俺に半眼で見られていることに気づく。
「................いえ、何もないです。」
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