第2章 持つべきもの……否、捨てるべきものは友なり(確信)。

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入学式前、教室に入り席につき、待っていると… 「おーっす」 教師(?)が入ってきた。スーツを来てはいるが第一ボタンを開け、シャツもスカートから出ているので全体的にダラっとした印象だ。髪も無造作に下で一つにまとめてある。 「このクラスの担任、川上 真理だ。よろしくなー。まーなんだ、入学式始まるまでゆっくりしとけ。以上。あーそうだ、手元のプリント見ろ。んじゃおやすみ。」 その教師はそれだけ言うとさっさと椅子に座り、寝始め......っていやいやいや、え? 「.....あ、あの、先生……?」 「………チラ………zzz......」 あ、無視された 俺今すげー無視された 「えと……せんs……….......….......…(´・ω・`)ショボン」 俺は先生を起こすのを諦め、プリントに目を向けた。えーと....... ”一年生のLetter” 素晴らしくきらびやかに装飾された題名が目に飛び込んできた。 華やかながらもどこか上品で、これを書いた者の美的センスが見て取れる。 そして肝心の文章は-------------白紙。 「先生ーーーーーーーっ!?」 思わず立ち上がり、叫んだ。 「……んあ、なんだ?」 「なんだ?じゃないですよなんですかこのプリントッッ」 「あーすまん。ピンクの紙の方がよかったか?しかし紙をピンクにすると折角の装飾が目立たなく...............どうした」 そこで先生が俺に半眼で見られていることに気づく。 「................いえ、何もないです。」
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