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席に座ると、隣の席の男子が俺の肩をたたき、ドンマイと声を掛けてくれる。
その男子は結構顔立ちが良く、間違いなくイケメンの部類に入るような奴だった。
金髪で制服も着崩しているが、それが違和感なく似合っている…………てゆーか。
「おまっ………洸っ!?」
「おー、久しぶりだな裕宇。」
見たことのある顔だと思ったら、中学の途中で海外に転校した幼馴染、宮原 洸 だった。
「なんでここにいるんだ!?海外に行って、もう帰ってこないかもーとか言ってたじゃねーか。」
即座に洸が答える。
「ここの高校には美少女が大量発生してるって噂を聞いてな。オレの胸の中が紅蓮の炎のように燃えあがり、遥か遠いこの異世界までやってきたという訳なのさ。フッ」
………………あぁ、忘れてた。こいつ見た目はイケメンだが中身はアレだったな……。
にしても美少女目当てに帰ってくるとは……そうか、もう末期なのか。手遅れなのか。可哀想に………
「その哀れんだ目やめてくれる!?心がっ心が痛いっ」
「………あぁ、悪かった洸。でもお前を責めるつもりはなかったんだ……」
「え?いや、え……?」
突然の謝罪に困惑する洸。
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