私の嘘

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「お前、無理してるだろ」 その言葉に私はドキリとした上手く笑っていたのにどうやら失敗したようだ私は観念して、参ったなと笑った それに、星野はほらまたと、怒った 「彼氏のことか?友達のことか?別に話してくれなくてもいいけど、辛いんだったら笑うなよ。・・・俺の前くらいではさ」 小さくそう言って星野は私のおだんご頭をポンポンと軽く叩いた。涙が出そうになったそれでも、私は泣くわけにはいなかった。甘えるわけにはいなかった。新しい敵が現れてしばらくたった正直、私達の力だけでは、倒せない敵ばかりだった。スターライツが助けてくれて、やっと戦える状態。それなのに、皆は私を守るために戦ってくれていた。守る価値の無い私を。私は皆に嘘をついている。亜美ちゃん、レイちゃん、まこちゃん、美奈子ちゃん、はるかさん、みちるさん、せつなさん、ほたるちゃん皆を騙してる。私は。本当の私は。 「全く、お前は・・・弱いくせに、強いふりなんてすんなって。この俺様が今だけ彼氏の代わりしてやるよ」 彼氏そういえば星野にも嘘をついている。というか私は誰にでも嘘をついている。敵が現れなくたって、いつだって私は嘘をついている。本当私ってば嘘ばっかりだ。自然と口から乾いた笑いがもれた。 「星野今、何を考えていましたか」 その日は、俺を攻めていたどうやら大気には全部、お見通しらしい。俺は観念して、それを口にした 「分かってる、分かってるよ。今はあいつのこと考えてる場合じゃないって。ここももうすぐギャラクシアに支配されるその前にプリンセスを探さなきゃならない」 「そうですよ。それなのに貴女は・・・そんなに月野さんのことが気になるんですか?」 分かってるくせに大気は除いてきた。それは別に俺をせめてのことじゃない。俺のためを思ってのことだ一人で悩むなってことだ。俺は思っていることすべてを大気に話した
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