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「初めは、その星の輝きにひかれた。けど話してみたら、それだけじゃなくって、面白いやつだったなぁって思った。いつも笑ってて悩みなんか無いんじゃないかって思うほどに。けど一緒に居るうちになんか無理してんのがわかってきてそれで気になって力になってやりたくて守ってやりたくてほっとけなくて、それで・・・」
「つまり、好きになってしまったと言うことですか?」
「・・・まぁ、そうかも・・・」
けど、それは不毛なことだった。あいつには、彼氏が居る。しかもあいつは彼氏にベタぼれで、俺の入る隙間なんて無い。それに、俺はこの星を離れる人間だ結ばれることなんかあり得ない。それでも。
「そうですかまぁいいんじゃないですか?」
「え?」
「相手に彼氏がいようが、相手が地球人だろうが、想うことは自由ですよ。それに貴女自身がその想いをどうすることもできないんでしょう?だったら、悩まずにその想いをつき通せばいいじゃないですか」
そして大気は、にっこり笑った。
「さて、悩みも解決したことですし、今は、歌のことに集中してくださいね。歌詞間違えないでくださいよ。今日の新曲は私の自信作なんですからね」
なんか強引に話をまとめられた。それでもかなり、心の奥がスッキリした。
「あいつも、友達が居るのになんで悩みを打ち明けないんだろうな?」
つぶやいたそれは、いつもあいつにぶつけたいと思っていること。けれど、いつもできないでいた。あいつの瞳を見ていたら何故か、出来なかった。
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