第1章

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4人家族で、子供は、よしき10歳と誠二7歳の男の子二人だった。 従兄である隣に住んでいる、新一、10歳と一緒に川に遊びに行く事にしていた。 その日は、ちょうどお盆の6月16日だった。 新一のおばあが、川に行く事を怒りながら止めた。 「今日は、無縁仏さんがうろついているから、家にいないと引っ張られてしまうぞ。絶対に川に行っちゃいかん。分かったな。」としわくちゃの顔をさらに皺くちゃにしながら言う。 新一と、よしきの両親は、笑いながら、「おばあ、何言っているんですか、今の時代に。今は、そんなの関係なく泳いでいますよ。それに、あの川は、浅いから、大丈夫ですよ。」とよしきの父親が言う。 よしきの父親は、この土地生まれなのだが、都会で働くようになってからは、そういう事を迷信と思う様になっていた。 新一の両親も、おばあの様に思っておらず。 笑いながら、「大丈夫だよ。遊びに行っておいで」という。
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