第1章

5/10
前へ
/10ページ
次へ
誠二は、「お兄ちゃん、ヘビって泳げるんだね。ふ~ん」と感心していた。 そのヘビはそのまま、泳いで河口まで行くようだった。 やがて姿が見えなくなると、また3人で川に入り遊び出す。 3人で遊んでいると、黒い影が、ゆらりゆらりと、揺れているのが新一の目に入る。 新一は、何だか怖くなってきた。 「おい、よしき、誠二、あれ見えるか。なんか黒いものが揺れているぞ。」と言う。 よしきが、「どこだ。あれか、なんか影みたいだな。俺にも見えるよ。誠二お前に見えるか。」とよしきが聞くと、 誠二は、「僕分からないでも、おじちゃんが、立っているのが見えるよ。」と言うのだ。 新一とよしきにはおじさんんの姿は見えない。 なんか急に怖くなってきた二人は、川から上がろうと言い出して、上がり始めていた。 誠二もその後を追う様にして、付いてくる。新一が川に上がると、その後を誠二がついて行く。 最後によしきが後を追いかける様にして、川の中を歩いていくと、誰かに足を引っ張られるような感触がした。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加