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よしきの母親は、「お父さん、どうしてそんな大切なことを忘れていたの、よしきたちが危険な目にあっていたのよ。これはただの迷信なんかじゃないわ。よしき、誠二もうお盆には泳がないでね。」という顔は青ざめていた。
新一の母親も、「本当にお父さんは、自分子供が、同じ目にあっているのに、のんきにしていたのね。今の話を聞いて私は命が縮まったわ。でも誰が助けてくれたのかしら。おばあの成りをして。」と言う。
よしきと新一の父親は、息子が同じ目にあっていたという不思議に驚いた。
おばあは、「お守りがあったんじゃよ。先祖様が助けてくれたんじゃよ。命が途切れなくてよかったのう。」と言うとしわくちゃの顔をさらに皺くちゃにして笑っている。
その夜、子供達は高熱を出していた。
今までしたことのない経験をしたからだろうと、親たちは言っている。
二日後には熱も下がり、元の元気な体を取り戻していた。
しかし、あの恐怖の経験を子供達は二度と忘れる事はないだろう。
END
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