第5話

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それから紅茶を飲み干すと、「イケメンおかん系教師と天然美少女生徒・・・いけるっ」とかなんとか呟き、ミーアはルンルンで自宅へと帰って行った。 一方のヒメとはと言うと、 「もう・・・ダメかも。」 フラつきながら、何とか自室まで辿り着いた。 個室のドアを開け、ベッドを目指す。 (眠い・・・けど、これだけは・・・。) 「ククル。」 ベッドの縁に上半身を預けながらククルを喚ぶ。 「はいはーい!お呼び?」 何もない空中からフワリと現れるククル。 「ククル、あなたにお願いしたいことがあるの。」 「うん、『助けて』って言ってたもんね。」 召喚した時のヒメの言葉だ。 「ククルは、私が『何』か、知ってる?」 「勿論だよ、銀の守姫。」 銀の守姫。 最強の盾。 それがヒメの呼称である。 その存在を知るのは、親である国王と王妃、次期国王である第一王子、それからこの国最強のSランカー、帝と呼ばれる者たちと、神殿でヒメに仕える者たちくらいだ。 ヒメの妹に当たる第二王女はヒメに会ったこともないし、自身が第一王女であると思っているだろう。
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