第6話

3/14
前へ
/315ページ
次へ
決闘の翌日。 ヒメに勝利のお祝いを言おうと待ち構えていたクラスメイトの面々だった(勿論、キキにもお祝いを言ったが、反応が頷いて終わりだったため、肩透かしを食らっていた。)が。 「それでは、点呼を行う。」 SHRが始まっても、ヒメの姿はなかった。 「・・・SHRは以上だ。 1限目は薬草学だからな、早目に薬草園まで移動するように。」 「先生、ヒメちゃんはどうしたんですか?」 SHRが終わるや、待ちかねたようにミーアがシリウスの元へと駆けてきた。 「ヒメ・イレイスからは何の連絡もきていない、が・・・。」 シリウスには思い当たる節があるようだ。 「まぁ、そのうち出てくるだろう。」 特に心配した様子もなく、教室を出て行ってしまった。 「ううむ。あれは何か知ってるな。自分だけ分かってます感がズルいけど、それはそれでオイシイかも・・・。」 顎に手を当て、唸るミーア。 「昨日ので疲れちゃったのかな?」 「ね~。」 「残念だったな。」 1年2組の生徒は口々に言いながら、ぞろぞろと移動を始めた。
/315ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2228人が本棚に入れています
本棚に追加