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(そういうことになっているのね・・・。)
フムフム、と初めて聞く話に興味深そうなヒメ。
一方、2席前のキキは興味全くナシとばかりに頬杖をついている。
「そこで引き下がるようなら問題なかったが、50年後にはアヒジャード教国も力をつけた。
イチル、何があったか答えろ。」
「はい、えーと、アヒジャード兵団の創設、です。」
イチルと呼ばれた男子生徒が答える。
「正解。
魔法力が多い精鋭兵の集団、アヒジャード兵団を創った。これにより、教国内の魔獣被害が格段に減ったと言われている。」
被害が減れば、それだけ国力を増強することができる。
「そこで起きたのは何だ。
次、ニコ。」
「えーと、南北戦争・・・?」
頭を傾げながら答える女子生徒。
「正確には第一次南北戦争だ。」
アヒジャード教国がセラフィールド国王の北に位置することから、そう呼ばれる。
「この時は、セラフィールド王国に攻め入ろうとするアヒジャード兵団を、俗に言う『勇猛の5帝』が退けた。」
1カ月戦い続けた当時の5名の帝を尊称して『勇猛の5帝』という。
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