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「姫さまはまだ見つからないのですか!」
苛立ちを隠せない侍女。
姫が姿を消してから既に1日が経過している。
あの美貌の姫だ、すぐに見つかるものと思っていた。
が、途中からふっつりと足取りが分からない。
衛兵が苦い顔で口を開く。
「姫さまがシールドを張っているとしか・・・。」
姫の防御魔法は特別だ。
特定の相手を対象として、シールドを張ることができる。
例えば、神殿関係者のみを対象に、不可視のシールドを張ることだって。
「さすが姫さま、お見事ですわ!」
悔しそうな顔をしつつも、思わず姫を賛美してしまう侍女。
「ですが、絶対に見つけてみせます!」
この神殿は、貴女の鳥籠であると同時に砦でもあるのです。
それを十分分かっておいでのはずなのに。
何故なのですか、姫さま・・・。
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