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さて、授業である。
「今日は、属性のボールを作ってもらうわねぇ。」
言いながら、無詠唱で右の掌の上に火のボールを出現させるアリー。
「詠唱は『火よ』とか『水よ』とか、属性を示すだけでOKよぉん。」
アリーは「『風よ』」と、次は左の掌の上に風のボールを出現させた。
「ボールを出すことができたら、個数を増やしたり、練度を上げたり、無詠唱で出してみたり、挑戦してみてねぇ。」
じゃ、開始ぃ。
生徒たちは各自散らばってボールを出現させる。
(私も!)
右手を前に出すヒメ。
「『水よ』」
「・・・あら?」
何も起こらない。
「あらぁヒメちゃん、本当に初心者なのねぇ。」
いつの間にかアリーが近くに来ていた。
「だぁいじょうぶ、初発でボールが出るコなんて、そんなにいないわよぉう。」
皆練習して上手くなるのぉ。
「練習あるのみ!頑張ってねぇ。」
「は、はい!」
それから練習を繰り返し、授業が終わる頃には何とかボールを出せるようになった。
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