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既に中等部にまで明日の決闘が伝わっていたようだ。
授業が終わると、「「先輩、頑張ってください!」」と送り出された。
そんなこんなで、
「HRを始める。」
シリウスの一声で、ようやく1日が終わろうとしているのを感じる。
(ね、眠い・・・。)
頭に霞がかかっている。
神殿であれば所かまわず寝られた(そして侍女に叱られた)のだが、ここは学園。
(もう少しよ、頑張れ私・・・っ。)
「・・・以上だ。HRを終了する。」
自身と格闘している間にHRが終わってしまった。
席を立って教室の出入口へ向かおうとすると、
「ヒメ・イレイスとキキ・ミッドガルドは残るように。」
シリウスに呼び止められてしまった。
「また明日ね~ヒメちゃん!」と元気に手を振るミーアに何とか別れを告げると、重い足を引きずってシリウスの元へ行く。
そして、シリウスの前にいたキキに合流した。
「さて、お前達には明日の決闘の説明をしておく。」
ようやく決闘とは何なのか判明するようだ。
「明日の決闘は、2対2で行われる。
魔武器、使い魔ともに使用可能だ。
勝利と判定されるのは、相手が降参した場合または相手が戦闘不能となった場合だ。
殺害は認められない。万一相手を殺した場合は敗北となる。
理解したか?」
「「はい。」」
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