第5話

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ライラは続けて、 「『ウォーター・スプラッシュ』」 水魔法でゴーレムに攻撃する。 攻撃を受けて逃げ惑うゴーレム。 シールドの強度が足りないと、攻撃魔法によってシールドが破れてしまう。 「からの、『アクア・フラッド』!」 更に大量の水で攻撃を重ねるライラ。 「うわぁっ!」 濁流が発生し、シールドを張ることに集中していた生徒たちは咄嗟(とっさ)に対応できず、ゴーレムと共に逃げ惑う。 ギルドで警護の依頼を受けた場合、警護対象を護りながらも自身の安全を確保する必要がある。 そういったケースを想定した練習なのだ。 そんな中、ヒメはというと、 「・・・おい、なんだあれ。」 「「浮いてる!?」」 リタイアした生徒たちがざわめく。 ヒメは宙に浮かんでいた。 「え、どうやってんの!?」 浮遊するには、基本的に魔武器か魔具が必要となる。翼やホウキといった道具により、浮遊するのである。 風属性をもっていれば、自身に風を送って飛翔することもできる。ただし、常に風を送る必要があるため、ホバリングし続けるのは難しい。 そのはずなのに、ヒメは道具を持たずして宙に浮いている。 生徒たちには、その仕組みが全く予想できなかった。
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