第17章

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「それから某ファンクラブはお通夜状態が続いていて、辛気臭いことこの上ない。」 「・・・はぁ・・・。」 ファンクラブが何なのかよく分からないながらも、流されるように相槌(あいづち)を打つ。 「某魔力盗聴同好会の中には、休学者の居所を突き止めて一攫千金を得ようと、授業をサボる者も出ているし。」 まあ、俺の授業をサボる奴はいないがな。 「・・・はぁ・・・。」 「とにかく、何かと支障が出ている。 ―というわけで、復学だ。」 空間ボックスを開くと、1枚の紙を取り出す。 テーブルの上に置くと、スッとヒメの方へ滑らせる。 覗き込めば、『キルゴール学園に通うことを認める』という文字が目に入る。 更に、セラフィールド国王のサイン。 「陛下が復学を認めてくださった。・・・王族であることは伏せることになるが。」 「お父さまが・・・。」 侍女を見やると、微笑みを返される。 「朝晩はこれまで通り神殿におられることが条件です。」 「転移魔方陣を神殿内と学園寮に設置してもらうこととなった。 それを使って通学することになる。」 あれよあれよと話が進んでいく。
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