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マンションのベランダから彼女を探してみる。
数十秒後にマンションから出てきた彼女の姿が見えた。
その足取りに迷いは感じられない。
恐らくもう二度とこの家に帰ってくる事はないのだろう。
これで本当に一人ぼっちになってしまった。
何をすればいいのだろうか。
いや、何もしたくない。
明日の仕事も行きたくない。
どうせ誰にでも出来る単純作業だ。
俺が休んだって大して変わりはない。
その夜、俺はベッドで一人涙を流した。
今までありがとう、さようなら……。
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