第1章 始まりは終わり

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じっとりと嫌な汗が、滝のように全身に流れる。 渾身の力を振り絞って、彼等から逃げようとしたが無理だった。 ズリズリズリ… 腰が抜けて立てない紅子は強引に引きずられていった。 「あっ…。」 涙でグチャグチャになった顔を上げると、眼の前には縄があった。
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