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来客者
嬉しい!
あー…
やっと着いた。
林スミレは親友の、朝倉陽子と北崎旅館を訪れていた。
二人は高校の時からの同級生で、30代後半。
共に独身で、なかなか良縁に恵まれなかった。
「御利益、あるといいねえ。」
スミレは旅館の前まで来ると、ポケットをまさぐった。
流行りにはついて行けない。
スミレは未だにガラケーを使用していた。
早速手にそれを持つと、旅館の門からパチリ。
玄関をパチリ!
くまなく、撮影を始めた。
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