序章 高嶺の花ならぬ高台に置かれた花

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なぜこうなったのか、それはいくつもの偶然が積み重なったから・・・ 「新入生代表、姫神栞里」 入学式の総代として大勢の前に立つ。 それとともにざわめきは思いのほか大きくなる。 「あの子すごい綺麗だな」 「大人っぽくて同い年に見えないね」 「総代って入試で一位なんだろ」 「綺麗で頭もいいとか反則だよ」 同級生、上級生、保護者、先生方・・・ 全員のざわめきを前に私は完璧に総代の役目を務め上げる。 それは私の新し過ぎる高校生活の幕開けとなった。
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