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ホームルームが終わり、何事もなく一限目が終了した。
朝感じた違和感はいったい何だったのだろうか。
栞里はそう思いつつ次の授業の準備をしているときだった。
廊下がものすごい騒がしくうるさい。
「な、なに?」
「んー・・・
きっと今秋から解禁される『あれ』だと思うよ?」
「え?」
麻美は騒ぎの原因がわかっているようだ。
それはいったい何なのか、それを麻美に聞こうとした瞬間だった。
一年一組の教室の前が一瞬にして大勢の人で埋め尽くされた。
そこに表れた多くの人たちは二年生や三年生。
血走った目やまとった雰囲気はどんなホラー映画よりも恐ろしい。
集まった人だかりは我先にと教室内にいる栞里に声をかける。
それは耳を塞ぎたくなるほどの騒音でもあった。
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